ただの幼なじみじゃいられない!



手早かった爽太のことだから、二人きりなんてちょっと不安もあったんだったけど。


けどまあ…ただの幼なじみに…ましてやあたしになんて、そんなことしないよね。


前に襲われかけちゃったアレは…もはや幻だったんじゃないかな、なんて。


なんだかんだで、爽太と過ごす時間は楽しくて。


落ち着いて生活できている。


あの手の早かったって有名な爽太が、こんなにも普通の(?)男の子になるなんて…。


いや、だからきっと一緒にいるのが幼なじみのあたしだから…だってば。


ふふ、昔から一緒だもん。


きっと一晩一緒にいたって…爽太はあたしなんかになんにも感じないよね。


そう考えると、なんだか胸が少し痛くなった。


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