私の思い~きっかけとタイミング~
「最近はその親父の方より、同業者という事で恵太の方が良く会ってるんだ。」

へぇ~、そうなんだ。

「あいつは気持ちのいい奴だよ。ただし顔が良いから、女をとっかえひっかえしててね。親父がいつ結婚するんだって頭を抱えている。」

楽しそうに笑う山本先生。

森崎先生、モテるんだ。

確かにはっきりと顔は覚えてないけど、イイ男だなと思ったのは覚えている。

なんだ~、そうなんだ。

それなら私の事もからかっているのかな。

何だか私は面白くない。

「そうだ、せっかく森崎先生と顔見知りになったのだから、同じ日にうちに夕飯を食べに来たらいいじゃない。」

奥様は嬉しそうに笑う。

どうも奥様の方が山本先生より社交的な感じだな。

「それは良いな。今度恵太が家へ来る時に美紗ちゃんも誘うよ。その時は遠慮なくおいでよ。」

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