私の思い~きっかけとタイミング~

津田と居たからか?

いや、違う。

それは、きっと津田と俺の関係を勘違いしたに違いない彼女の反応を見たからだ。

彼女こそ、男と一緒だったんだ。

俺と津田のように、会社の同僚かもしれない。

自分に都合の良いように解釈をしていくと、段々俺は気持ちが落ち着いてきた。

さて…。

自分のスマホを取り出す。

そして画面をじっと見つめる。

あれがデートなら、まだ彼女は家には帰っていないだろうか。

彼氏が一緒なら当然スマホには出ないだろう。

俺は祈るように、彼女の連絡先を探す。

新田美紗…。

一度目をつぶって、思い切って電話を掛けた。
< 137 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop