私の思い~きっかけとタイミング~
恵太side
俺があんな状態で、女を抱かずに帰すなんてどうしたんだろう。

背中から美紗を抱きしめただけで、満足だった。

やっと彼女に触れる事が出来た。

照れくさくて、そそくさと車まで来てしまったが、美紗はどう思っただろう。

美紗の車が出て行くのを待って、それを見送る。

俺はハンドルに頭を乗せて、大きな溜息をついた。

ダメだ…、しゃべり過ぎた。

もっともっと彼女の事が知りたかったのに。

でもそれ以上に俺の事を分かってほしかったという気持ちが勝ったのかもしれない。

俺はスマホを取り出した。

まずは美紗にラインをする。

-今日は本当にありがとう。-

それ以上の言葉が繋げない。

しばらく続きを考えていたが…、結局諦めてそのまま送信した。

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