私の思い~きっかけとタイミング~
いつもの事だが、山本先生は用件を伝えるとさっさと電話を切ってしまう。

「どうしたの?」

美紗が俺の顔を覗きこんだ。

「うん、山本先生が夕飯を食べに来いって言ってた。二人でいるのがばれちゃったみたいだ。」

パッと顔が赤くなる美紗。

可愛い。

俺の顔は自然に緩む。

「とにかくサンドを食べようよ。」

話をごまかすような感じで美紗は言った。

「いただきます。」

美紗の料理は食べているが、こういう物も当然…。

「美味しい。このサラダは何が入っているの?」

「余った明太子を混ぜてあるの。恵太は明太子大丈夫?」

美紗は恐る恐る聞いた。

そうだな。
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