いきなりプリンセス
「………では、ユナ姫様は今、そなたの世界におるのじゃな?」
「おそらく…」
ミルトニア様は、ひとつ小さくため息を吐いて、分厚い本のページをめくり、私に差し出した。
「………?」
開かれたページには……
…………………
すんません…読めません。
開かれたページには、解読不能な文字と、小さな挿し絵。
………あ?
「これって…」
その小さな挿し絵には、見たことのある懐中時計。
「見覚えがあるのか?」
ミルトニア様の問いに、なぜか声は出ず、ただ頷いた。