夏樹くんが可愛くて仕方ない!
「夏樹のどこがそんなにいいの?」
菊池くんはからかうように笑っている。
しかしからかってる相手は、
わたしではなく夏樹くんのようだ。
菊池くんはおそらく、夏樹くんの嫌がる顔がみたいのだろう。
そういうことなら、わたしは喜んで便乗だ。
夏樹くんの色んな反応がみたいからね!
「一見クールで硬派にみえるのに
照れたらすぐ顔にでちゃうとことか、
ぶっきらぼうに優しいとことか、
もういちいちが可愛い!!!
大好きだよ!!!」
夏樹くんは、
顔を真っ赤にして俯いている。
「ほんっとにうるさい。
…俺はお前らなんかキライだ、
人のことバカにしやがって。」
…っ!!
それですそれです!
それを待ってました!!
顔真っ赤なくせにキライとか言っちゃうとこ、可愛すぎます!!
でも、ここで私たちのとるべき行動は…
菊池くんとアイコンタクトをとる。
「…夏樹くんっ、あたしのこと、
キライだったの…?」