光の少女Ⅳ【神魔界編】


その後、沙羅が神蘭達に、紫狼が夜天達に同行することが決まり、花音達は兵器のある場所へと来ていた。


(あれが・・・)


大きな砲台のようなものが三つあるのを見て、花音は内心で呟く。


「さてと、ここから別行動だ」


ここまで案内してきた紫狼が言う。

それを聞いて、気を引き締める。

牙王、黒蘭を倒したとはいえ、まだ窮姫、闘牙、闇王が残っている。

壊す兵器が三つあるなら、妨害の為、一人は確実に現れる筈なのだ。

それを考えると、気を抜くことは出来なかった。


「とにかく、目的はあくまでも兵器の破壊よ。窮姫達が出て来ないことにこしたことはないけど、彼女達を倒しにきたわけではないのだから、深追いはしない。それでいいわね?」


確認するように言った沙羅に、其々が頷く。


「兵器を破壊したら、またここに集合だ。・・・行くぞ」


風夜が砲台の一つに向かって、歩き始める。


「皆、気を付けてね。また後で」


花音は去る前に別行動の仲間達にそう言うと、先に行く風夜達を追い掛けた。
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