光の少女Ⅳ【神魔界編】
2

「「「・・・」」」


現れた紫狼と魔族達に紫狼の部屋へと連れて来られる。

そこに風夜達の姿はない。

そのことに少し安堵していると、紫狼が口を開いた。


「それで、神族に何を吹きこまれた?」


そう聞かれ、何と返せばいいのか返答に困る。

神族の言葉をそのまま伝える訳にはいかないのだ。

だが、それをよく思わなかったのか紫狼が顔を顰めた。


「どうした、言えないのか・・・お前達は、他の神族共とは違うと思っていたが、やはり他の奴等と変わらんか」

「「・・・」」

「・・・なら、質問を変えよう。お前達が持っているカプセル、誰に飲ませるつもりだ?」

「「・・・」」


その質問にも答えられずにいると、紫狼が溜息をついた。


「これも答えられないか。ならば、仕方ない」


そう呟いて、部屋の中にいた魔族達に視線を向ける。

すると、彼等は再び花音と光輝を拘束した。


「地下に連れて行け」


その言葉で二人は乱暴に引っ張られた。
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