光の少女Ⅳ【神魔界編】


「いたたっ!」


乱暴に投げ出され、着地に失敗した花音は、地面に打ち付けた腰を摩りながら立ち上がる。

辺りを見回すと、其処は森の中のようだった。


「まさか、またこの森全体が魔物だったりしないよな?」

「いや、今度は違う。寧ろ・・・」


顔を引きつらせた光輝に、白夜が答えた時、背後から何かが近付いてくる気配がした。

警戒しつつ振り返ると、やがて姿を現したのは、神蘭、鈴麗、昴、千歳、星華の五人だった。

向こうも驚いた様子だったが、直ぐに駆け寄ってくる。


「お前達、どうして此処に?」

「今さっき、引き摺りこまれたんだよ。それより、総長と副総長は?」

「それがわからないの。此処に飛ばされてから、急にいなくなってしまって」


龍牙に答えた鈴麗の言葉に、封魔が何か考えこむ。


「封魔、どうした?」

「・・・いや、何でもない」

「・・・そうか?」


封魔の返事に納得出来ていないようだったが、神蘭が引き下がった時、すぐ近くで強い魔力を感じた。


「・・・お出ましみたいだぞ」


呟いた風夜に、神蘭達が身構える。


「・・・どうやら、余計な者が一人くっついてきたようだな」


そう声がして、闘牙が現れる。


「まあ、いい。私のしたいことは変わらないのだからな」


そう言ったかと思うと、何処からか黒い触手が伸びてきて、花音達の身体を拘束した。
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