【完】僕と君のアイ言葉

でも今ここで気持ちを言うのは絶対に嫌だし…

だけど田中くんは刻一刻と迫ってくるわけで…



｢ねぇ｣



｢…私は、秘密主義なので！！！｣



私は強い視線を向けて答えた。

すると田中くんは、〝ずるい〟と言葉を漏らしていた。



｢あはは｣



ずるいのは自分でも分かってるよ。

だって、田中くんの嘘に気づかないふりしているんだから。

それに、私だけを見ていて欲しいなんて思ってる。

吉田先生のこと気づいているのに、何も知らないふりもしている。



私…ずるいんだ。



だけどね、それほど好きになっちゃったんだ。



気がついたらこんなにも好きになっていた。



初めてだよ…こんな気持ち。



だから…

これから先、どんな嘘を君がついたとしても、私はその度にずるくなる。

そして、少しでも私と君の未来が交わる日が来るよう頑張るんだ。