【完】僕と君のアイ言葉


「それじゃあ、また明日ね!」



私達は他愛もない話をしながら帰り、それぞれの帰路へと別れた。



私は家までの道のりをのんびり歩く。



ブーブー──



すると突然携帯が鳴り、ラインを確認した。



〝人参と玉ねぎと牛乳買ってきて!〟



ラインの相手はお母さん。

お使いを頼まれてしまった。



〝分かったよ〟



すぐに返信をすると、歩いていた道を戻り少し先のスーパーまで向かう。

10分ほど歩くとスーパーに着き、頼まれた物をかごに入れていく。

そしてお会計を済ませると速やかにスーパーを後にした。



今日のご飯なにかな?

さっきお母さんに聞いとけば良かったなー。



そんなことを考えながら家までの道のりを歩く。



その時、



「ねぇねぇ、君なにしてるのー?」



突然私の目の前に男の人が現れ、声をかけられた。

< 90 / 258 >

この作品をシェア

pagetop