隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


「そういえば昨日委員会だったよね?どうだった?」



昨日の委員会。



「散々だったなあ……」



「あぁ、お前が話聞けねーからな」



「なっ!」



隣の机で伏せて寝ていたと思った宙が突然私のカンに触ること言ってくる。



「私にだって話くらい聞けますよ!」



「ひとつも聞いてなかったやつがよく言うよ」



毎日恒例、私たちの言い争い。



今日も朝から私たちはケンカだ。



それも二回目。



今日の朝だって、ちょっとしたことで言い争った。



なんだっけな……



洗面所の使う順番がどうとかだったかな。



とりあえず私たちのケンカはどうでもいいことばかり。



「昨日の委員会の様子も目に見えるよ」



そう言って呆れるたっくんと困った顔で見つめるすみれの気持ちもよくわかるよ。



こんなくだらないことで毎日ケンカだなんてしたくもない。



ただ無駄に体力を消耗するだけ。



でもそれは宙が悪いんだよ?



いちいち私のカンに触ることをするから。

< 102 / 314 >

この作品をシェア

pagetop