隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「おっ、宙くん、告白ですかー?」
「茉奈ちゃん、返事はどうするの?」
ニヤニヤと後ろを振り返って私たちを見るたっくんとすみれ。
完璧に面白がってるよね?
楽しんでるよね?
こっちは何にも楽しくないし、面白くないんですけど!
「告白なわけねーだろ?彼女じゃねぇ、ウソ彼女になれって言ってんだよ」
……ウソ彼女?
「へぇーウソねぇー?」
「そうだよ、ウソに決まってんだろ?お前のせいで付き合うことになっちまったんだからな。そう見せかけるためにウソ彼女になれって言ってんの」
ふーん、そういうこと。
それなら…
「ウソならなってあげてもいいけど、ウソ彼女」
今日から、私はアイツのウソ彼女。
アイツは私のウソ彼氏。