隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。


「なんだよ、変な声だして。気持ち悪い」



「き、気持ち悪いのは宙だし!」



「はぁ?俺が何したってんだよ」



何もしてないけど……



すべては私の妄想。



そんなことするわけないもんね。



「別にっ!それよりご飯は?お腹空いたんだけど」



「なんだよ、その態度。誰が作ったと思ってんだよ」



ムッカー!



なにそれ!



それはこっちのセリフだよ!



「毎朝作ってなんて言ってないし!ここは私の家なんだから文句言わないでよね!」



こんな朝からするケンカも変わらない。



いつものようにギクシャクしながら朝食を食べて、毎日家を出るのがギリギリになって、何故か待ってる宙と学校へ駆け込む日々。



そんな日々もあと少し。

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