隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。

◇ちがうアイツ



───うぅーん…。



眠たい目を擦りながら、うっすらと目を開ける。



昨日は夜中じゅうずっとすみれと話して、何時に寝たかは覚えてない。



「あれ……」



すみれが、いない。



やっと目が開いたかと思えば、私の部屋には誰もいない。



部屋の隅に綺麗に畳まれた布団が置いてあった。



すみれ、もう起きたんだ…早い。



なんて思いながら時計を見ると、もう9時をまわっていた。



「うそだ……」



完全に寝すぎた。



私は飛び起きてリビングへと下りていく。



「あ、茉奈ちゃん起きてきた!おはよーっ」



ソファーに座って微笑むすみれが、私をお出迎え。

< 189 / 314 >

この作品をシェア

pagetop