隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「いただきます」
胸の前で手を合わせて、ふわふわのオムライスにスプーンの先を入れる。
本当にふわふわだ……。
卵の中のご飯はバターライス。
これがまたデミグラスソースとマッチするんだ。
「美味しい……お母さんのと同じ味がする」
宙が作ったものなのに、なんでお母さんの味?
「そりゃ、俺がお前の母さんに教わって練しゅ……いや、なんでもねぇ」
「何よ」
「なんでもねぇって言ってんだろ。さっさと食え」
「なんなのよ…」