平凡な俺と漫画家の君


「歩こう、海、綺麗だから...」


うん、と頷いた長谷川のとなりを
歩幅を合わせながら歩く
会話は途切れたけどなぜか胸はあったかい

ずっと好きだった
長谷川が引っ越した時
俺の前から姿を消した時
本当の気持ちが言えなくて辛くて...

涙が一粒こぼれ落ちた
足を止めて涙を拭う
でも溢れる涙は止まることはなかった
長谷川も驚いて足を止める





< 3 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop