4月1日の彼の嫉妬と彼女の本音
シャワーから上がって、ついでに汗まみれのシーツも取り替える。

さっぱりしたからか、さっきより体が軽く感じた。


『もう少ししたら上がれますから、いい子で待ってて下さいね。』


波留からのメールに心まで軽くなるのを実感しながら、ベッドに潜り込んだ。





バタンという音で目が覚める。


どうやら、いつのまにか眠っていたらしい。


キッチンの方から物音がした後、部屋のドアが開く。


体を起こして、そっちを見れば、スーツ姿の波留が立っていた。


「ごめん。起こしちゃっいました?」


心配そうに尋ねられ、首をふった。


「熱は?下がった?」


「37.8だったかな。昨日より大分下がったよ」



波留が私のおでこに手をあてる。


「まだちょっと熱いね。

寝てないと。」


そう言って、私に寝そべるように促した。


波留が私の髪をすく。


シャワーを浴びといて良かった。


そんな事を思っていると、波留の眉間に一瞬だけ皺が入ったように見えた。


どうしたのかと、尋ねようとすると波留は笑顔に戻った。


「何か飲む?」


「うん、お願い」


そう言うと、冷蔵庫からスポーツドリンクを持って来てくれた。


丁寧に蓋まで開けてくれて、差し出された物を受け取って飲むと、波留がまたそれを受け取ってくれて、蓋をしてベッドの横においた。



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