恋犬
始まりの朝 そして入校
朝起きて、洗面台に行き顔を洗う、鏡の前で寝癖を水で整え、自分の顔に見惚れる。冷蔵庫へ行きオレンジジュースを取り出し、机に座りまず一杯目を飲み干す。誰もいないのにこの男はカッコをつける,この男は自分の全てに酔っている、もうお分かりだろうこの男は俗に言う“ナルシスト”だ。
彼の一生はかっこよく生きかっこよく死ぬのが理想らしい,男は全てを極め,何もかも完璧にしたいと思っている、実際この願望はほぼ現実になりかけている、だがこの男はあと一寸足りないのであった。この男は顔も良し、性格も少々捻くれているが人間としてはかなり優しい方だ、なのに男はこの10年間彼女が出来ていない、その理由は彼の欠点でもある、彼は本当の愛をまだ知らないのである。さあ長すぎる前置きはは飽きたでしょう?そろそろこの男・大森修二の物語を始めよう、彼は本当の愛を知れるのだろうか?ではではまた後ほど・・・・

この道は好きだ、誰もいない、とても静かだ、聞こえるのは自分の足音と鳥の囁きだけ、見えるのは赤いレンガの一本道、感じられるのは自分の鼓動と時より吹く春風だけ、まるで自分だけの世界にいるようだ,もしそうだったら外面を気にせず生きていけるのだろうか?そんな思考の浸ってるとある雑音がそれを打ち止めた。それはヘタな口笛だった、だが僕は振り向きもせず学校への一本道を歩き続けた、いや、正確には少し早歩きになっていた;なぜならこの憂鬱な朝には誰にも関わりたくもないのだ、さらに言うとこの道で心の準備のような事をし、学校につく際やっと学校でのキャラを作れるのだ、今ここで心情の邪魔をされると学校生活に支障がきたす。結論:かなりムカついている。
学校についた、ムカムカしてたら一瞬だったな、僕は校門前にいる先生に一礼し、学校に入っていた、このような礼儀はのちのちの評価につながるからだ。さあここからは大演劇舞台の始まりだ、偽りの仮面を被るのは楽じゃない。
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