シャイな彼女と月島くん

俺の頭は一体どうしちまったんだろうな。

これは相原への興味だ。

断じて好きという感情では――。


「やっぱりいるんだね…好きな子」


え。好きな子?


「いや、好きというか…」

「いいよいいよ!へこみそうだから言わないで!」

その後こいつは「フラれてスッキリした。告白を聞いてくれてありがとう」的なことを言って教室から出て行った。

残された俺、一人。


「好きな子、か…」


相原のこと好きなのか?俺は。

自問自答しても堂々巡り。

辿り着く先は結局「わからない」という曖昧な気持ち。

一つ確かなことは、相原以上に興味を持った女子なんか今までいなかったという事実。




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