シャイな彼女と月島くん

「そのカップリングとやらに俺と相原を当てはめて」


月島×相原。


「いや、違った。こうか」


佑夜×美月。


ページの隅に書いてやれば、相原は真っ赤になって固まった。


「相原?どうしたの?」


わざと甘い声で囁きながら顔を覗き込む。


「ああ、もしかして…大事な本に勝手に書いたから怒ってる?だったらゴメン。消すよ」

「だ、ダメ…!」


置いてあった消しゴムで「佑夜×美月」を消そうとしたら、相原は慌てて攻略本を胸に抱きしめた。


「怒って、ないから……消さないで…」


頑張って俺に意見してる相原。


< 66 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop