シャイな彼女と月島くん

じゃあ不意打ちでいくからね



 翌日の選択授業中、俺は壁ドン被害者の野々宮に昨日の「ご乱心」の理由を説明した。

「えぇ!?相原の趣味がB――」

「うるさい野々宮」

黙らせるべく野々宮の足を力の限り踏み付ける。

音楽室に野々宮の汚い悲鳴が響いた。

相原は美術選択だからここにはいない。

「いいか、相原の趣味をとやかく言って陰口叩くんじゃねーぞ。んなことしたら“野々宮翼社会的抹殺計画”を実行するから覚えとけ」

「つ、月島サマ…なんかキャラ変わってねぇ…?つか、何だよ!“野々宮翼社会的抹殺計画”って!お前ならマジでやりそうでこえーよ!」

ブルブルと震えて見せる野々宮。

お前がやっても可愛くないぞ。


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