シャイな彼女と月島くん
(3)落ちた眼鏡男子くん

キス魔だったようです





「月島が落とされたぁ?スゲーな相原。マジ最強じゃん!」

「うるさい野々宮」


翌日の体育で地味な卓球を選択した俺と野々宮。

小体育館にて、一対一で野々宮と対戦しながら昨日のことを考える。


通学路で俺は相原に好きだと言われた。

いや、半ば無理矢理言わせたんだが、そこはあえてスルー。


「うわ!月島、えげつねーとこに打ってくんなよ!」


頑張って好きと言ってくれたからには、俺も同じ言葉を返さなきゃと思うわけだが、どうもチャンスを逃したみたいだ。

そう、未だ俺は相原に「好きだ」と言っていない。


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