【短】夏色ストロベリー
Story3
「セナ、頼みがあるんだけど」


「何?」



あたし、セナ。


高校2年生。


もうすぐ夏休み。


あたしの学校の近くには恋で有名な神社があるの。


あたし達は、その神社に好きな人と行くのが夢だったりする。


その神社に好きな人とお参りすると、2人は永遠に結ばれるでしょう――


そういう伝説がある神社なの。



「あたし、今年の花火大会はナオトと行きたいんだ…」



顔を赤くしてそう小さな声で言ったのは、親友のアカリ。



「…あたしもレンと行きたいな」



アカリは高校に入ってからナオトに恋をしたらしい。


あたしは中学のときからレンのこと好きだったりする。


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