好きになった相手には大体相手がいるんです
帰り際

「あっ!そうだ・・・」

急に希が何か思いついた様につぶやいた。

「どうかしたの?」

希は急に顔をにやつかせ

「実はね詩真にお願いしたい事があったの・・・」

また戸田君の事かと思ったのだが・・・

「私のアパートに悠木君の私物が何点かあるんだけど
それを返してほしいな~~って思ってんだけど・・・」

それはまさしく次へとつながるきっかけでもあった。

「返す!私が返す!」

私のあまりにもすがる声にさすがの希も引き気味だった。

「・・分かった。明日渡すね。」

私は大きくな頷いた。

「だけどさ・・・詩真ってそんなにあの人の事好きだったんだね。
ちょっと罪悪感・・そしてなんか複雑・・・」

だろうね。

私も随分悩みましたから・・・

でも今は、あの苦しみに比べればいい方だと思う。

好きな事を隠さなくて済むぶんにはね・・・

ただ

恋愛に疲れたは想定外だった。


希からの依頼品、私が必ず悠木君の届けて

次に繋がるきっかけを作る!

きっかけ何にしよう・・・ 
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