好きになった相手には大体相手がいるんです
「え?!なんで?どうして?」

心の中の私はそりゃ~大騒ぎだ。

単に理由が知りたかったっていうのもあるが

その理由によってはもしかしたら・・・自分の根底にある願望が

叶えられるのもに結びつくのではないとずるい欲望が駆け巡っていたからだ。


「う~~ん。まーいろいろあるんだけどさ、男が女の子にいちいち
愚痴るのはみっともないし、希から聞いてよ。
それより俺今日幹事でしょ。どうにもうまくまわらなかったら
悪いけどヘルプ頼むよ。」

悠木くんが目の前で手を合わせてお願いするもんだから

「う・・うん」

曖昧な返事をしたんだけど・・・・私の頭の中はそれどころじゃなかった。

いろいろって何!

男が女の子に愚痴るのはみっともないとかかっこよすぎるじゃないの。

ダメ・・・やっぱり好き。

好きだけど我慢。

人の物は取っちゃダメ。だってきっとただの痴話喧嘩よ。

そのうち何もなかったようにラブラブするんだよ・・・きっと

だから喜ぶのは人のものじゃなくなるまで我慢!

そんな思いで私は悠木君と店に入った。

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