アイスクリーム男子の作り方【アイスクリームの美味しい食し方番外編】
「新、チャンスは二度も三度もない。
思いついたら吉日!
いいか、もう決めておくんだ。
目の前に彼女が現れたら、
何をするか。」

その朝、
いつもと同じように
朝の仕込みをトロワでしていた。

見習いとして働く
三田さんは、
自称恋愛マスター。

適当に流してるけど、
今は藁にもすがりたい気分なのだ。

「え…うーん。」

俺は悩んだ。
自己紹介?
それとも楽しげな会話?
いや、後者は無理だわ。

「新くん!アピールだよ!アピール!」

三田さんは生き生きと発言した。


「アピール?」

俺は良く分からず聞き直した。


「だーかーらー、
何でもいい!
得意なことや好きなことを
アピールして、まずは覚えてもらうんだよ!」

三田さんは言い切った。

ほう!
それは確かに大事かもしれない。

俺の得意なこと…?




「新、これ出していいよ。」

その時、後ろから店長が俺に
声をかけた。


「はい!ありがとうございます!」

俺はあわてて、
店長に近寄った。

調理台の上にあるパレットには、
俺が焼いたクッキーが並べられていた。

小鳥の形をした、
アーモンド風味のクッキーだ。

店長は俺の肩を軽く叩いて、

「最近、焼き菓子、安定してきたな。」

と言ってくれた。


俺は、嬉しくて、
ニヤニヤしていた。
袋詰め自分でしよーっと。


「それでいいんじゃない?」

「はい?」

三田さんは、
小鳥のクッキーを指差した。
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