意地悪なきみの隣。
「…………ひゃひゃんな」
紘樹が俺の両頬をつねる。
おかげで、空気が抜けてうまく言葉が出ない。
しゃしゃんな、という言葉もきっとこいつには伝わってないと思う。
ほんとこいつ腹立つ奴だ。
「いてーよ」
両手をはじいて鼻をつまんでやる。
「ほれほれチャイムなんぞ、帰れ帰れ嫉妬男!」
鼻をつまみながら、しっしっと手で追い払ってくる。
嫉妬男って…。
バイバイ、と男に手を振る郁ちゃんを横目に自分の席へと着いた。