メガネ殿とお嫁さま
中央の扉が開いて、
岩ちゃんがエスコートする。
愛しい彼女が、
戸惑いながら、
僕へと向かってくる。
訳が分からず、
周りをキョロキョロしている。
僕と目が合って
泣きそうな顔をする。
僕はゆっくり眼鏡を外して、
シャツにいれた。
彼女は、
いつもより
少し大人びて見えた。
僕は、跪いて、
彼女の手を持った。
「僕とデートをしてくれませんか。」
心配そうな目をしていた
彼女の顔がみるみる赤くなっていった。