彼女の願いを【短編】
 
その時点で、姉の様子がおかしいと睨んだ妹は二日後、彼女の両親を連れて家へ乗り込んできた。




それからのことは実はよく思い出せないが、俺は今、彼女と引き離され、病院のベッドの上にいる。
そして、四六時中彼女のことだけを考えている。頭がおかしくなったと思われているようだが、他人に弁解をしようとは微塵も思わない。

彼女は今どうしているのか?それだけが気掛かりで、それ以外はどうでもいい。




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