さよならだね。



「きれ〜。何回見ても、ほんときれい。」


あたしは天井に映し出されるプラネタリウムに目を奪われる。


これはお部屋でプラネタリウムが見れるっていう機械で、あたしが去年のクリスマスに愁くんにプレゼントしたの。




「愁くん?なんで笑ってるの?」


ふと愁くんを見ると、愁くんは優しい顔で微笑んでいた。



「クリスマスのときのこと思い出してた。」


「去年の?」


「うん。ゆらサンタ可愛かった。」


「ふふっ。ありがと。」



懐かしいな〜。


もう去年のクリスマスから3ヶ月以上経ったのか〜。

冬も終わって春が来たし。




「もう懐かしいな、クリスマスが。」


「あたしもいまそう思ってた。早いね、ほんと。」



愁くんと出会ってから、本当に毎日が楽しくて、あっという間に時が経ってしまう。


あっという間に過ぎちゃうけど、でもそんな1日1日すべてに思い出がある。


たまに、メールとか写メとか見返すと、そのときの気持ちがよみがえってきてすごく楽しいの。

あ、このときはこうで、こうして、って思い出すの。




去年のクリスマスはね、、



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