さよならだね。

クリスマスの奇跡




愁くんの意識が戻らないまま、10日ほど経っていた。




そんな今日は、クリスマスイブ。



街中が、たくさんの飾り付けをされ、クリスマス一色に活気づいている。




辺りはこんなに賑やかなのに、愁くんには聞こえないの?



ほら、年に一度のクリスマスだよ。



お願いだから、目を覚まして。






あたしは、毎日のように愁くんに付きっきりだったけど、今日はちょっと忙しい。



朝から優華と美奈の家に、幸ちゃんの誕生日プレゼントを渡しに行く。


そしてあたしはその後、午後から会社での、インターンを目前に控えた説明会がある。




愁くんのとこに行くのは、夜になりそうだ。



まあ、今日は原口さんが愁くんのとこにいてくれてるから、安心なんだけど。



でもやっぱり、そばで愁くんの顔を見てなきゃ、なんだか不安で落ち着かないね。





「わ〜!かわいい〜!ほら、幸見てみて!ゆらと優華から、幸に誕生日プレゼントだってよ!」



美奈が嬉しそうに、プレゼントの包装を取り、幸ちゃんに見せる。



幸ちゃんは気に入ってくれたのか、キャッキャ言って、バタバタと手足を動かした。



< 420 / 444 >

この作品をシェア

pagetop