病院嫌い


『彩夏、もう大丈夫か?』




発作が治まってしばらくすると春樹はそう聞いた。





『……うん』





とりあえず喘息の苦しさは無くなった。






『ごめんな、いっしょにいられなくて。一人で辛かったなそれに、もっと早く気づいてあげられれば彩夏もこんなに苦しい思いをしなくてすんだのに。』





『春樹のせいじゃないよ。 でも、不安で苦かったよ 怖かったよ ……グスッ ヒック……… 春樹……………』






そう言って春樹に手を伸ばした。
春樹に抱いてもらいたくなった。






『苦しのによく頑張ったな。 もう大丈夫だよ』
そう言って私のことを抱いてくれた。







春樹に抱かれると不思議なくらい安心する。
ずっとこのままでいたい。







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