病院嫌い



ピピピピピピピピ………。






しばらくすると体温計が鳴った。







『平熱だし注射を打とうか。 痛いけどすぐに終わらせるから頑張って。』








春樹はそう言って私を優しく撫でた。








でも、注射だけは本当に無理。





 


『嫌だ。 グスッ ヒック…… 怖いよ……』








『じゃあ、手を出そうか 』








そう言って私の腕を掴もうとしている。







『嫌っ ……』


 




春樹の手を払ってしまった。







『じゃあ、ちょっとごめんね』







春樹はそう言って誰かに電話している。






 
ーガラッ






数分たつと昌也先生が入ってきた。





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