夏恋~ひまわりと太陽~

剛先生!?




「葵っ!!た、たたたたた剛さんが何故か学校にいんだけど!!」



次の時間、授業が数学だったのか、それとも廊下で会ったのかわからないけれど
ドアを勢いよく開けて蓮が入ってきて叫んだ。



「…知ってる」

冷静さを保とうとしても心の中ではすっごい驚いている。


だって、始業式なんてみんな真剣に受けないもん。

話なんて全くと言って良いほど聞いてなかった。

暑くて、誰か貧血で倒れて式早く終わってくれないかなぁ……なんて事考えてたし。



「剛さん、なんで教えてくれなかったんだろうなぁ?」


「知らなかったみたいだよ?剛さんも」


蓮はずかずかとあたし達の教室に入って来て言った。









< 120 / 188 >

この作品をシェア

pagetop