夏恋~ひまわりと太陽~



「俺行かないよ。ずっとここに居るよ」




……え?


蓮の言葉にほっとした。



「ここに居るから」


そう言って、あたしの傍に来た蓮はあたしの頭をポンポンと撫でた。



ふわぁとあったかくなる心。


だけど………



だけどやっぱり……








「それで良いのか?」



あたし達の話に入ってきたのは、お父さんだった。



「蓮くんは無理してるよな?葵に気を使ってるんじゃないのか?なら、そんな必要は無いよ。自分の気持ちに正直になることが一番だ」



いつになく真面目な顔のお父さんに何も言えない。








< 145 / 188 >

この作品をシェア

pagetop