10年後も、キミと。

ふたりとの距離

芳樹くんと一緒に、みんなが待つ体育館へ戻った。

戻る途中、芳樹くんが

「今度、大学のそばでランチでもどう?
ランチっていっても、俺は学食か定食屋にしか行かないから、ゆりちゃんが好きなとこでいいよ」

って、誘ってくれた。

「そうだね、でも私も学食が多いけど、芳樹くんはうちの大学に入れないね」

「じゃ、女装でもするか」

「ふふっ、意外と、私よりもキレイかも」

こんな風に、ひさしぶりなのに会話が自然なのって、やっぱり落ち着く。
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