10年後も、キミと。

利絵のアドバイス

同窓会の片付けや清算も終わり、最後まで残っていた由紀とも別れて、利絵と私は、カフェでお茶することにした。


「さてと、じゃあ、ゆっくり話を聞こうじゃないの」

「えーっと、何から話したらいいのかな・・・」

「まずは、ふたりに何て言われたか、かな」

「ふたりに?

言いにくいけど・・・付き合ってって、言われた」

「やっぱり。モテる女はツラいねぇ」

「からかわないでよ」

「ごめんごめん。真面目に聞くよ。

で、決められるわけないと思うけど、何を悩んでるの?」

「明日、雅人くんと待ち合わせしてる」

「さすが、海外で暮らしてるだけあって、展開早いね」

「芳樹くんとは、今度大学の近くでランチでも、って」

「おっと、典型的な日本男児だね、ランチって時間短すぎない?」

「私は、ほんとの恋愛がしたいって思ってたんだけど、ほんとの恋愛って、なんなんだろうって悩んじゃって」


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