王様とうさぎさん
 


「おめでとうございます〜」

 社食に行く途中、何人かの女の子に声をかけられ、同期に声をかけられ。

 莉王は、なんでこんなに話が広まってるんだと思っていた。

 一緒に歩く潮が笑って言う。

「だって、相手が卯崎さんだから。

 あの堅物がいきなり結婚なんて、と卯崎さんの同期の人がびっくりしてたよ」

 そ、そうなのか。

「っていうか、私も早く、今みたいな、おめでとうのシャワーを浴びたいな〜。

 今週、あんたたちの結婚式がなければ、式場巡りのバスツアーに参加しようと思ってたのに」

「いや……じゃあ、そっち行っていいよ」
と言うと、嘘よ、行くわよ、と派手に肩を叩かれる。

「いいな。
 バスツアーか。

 私もそういうの行きたかった」

「じゃあ、独身のふりして二人で行きなさいよ、今度。

 籍とかまだ入れなきゃ、結婚してないわけだし」

 そんな戯言を二人で話していると、ちょうど正面から允が来た。

 今日は何故か、部署の人たちとでなく、同期らしき人たちと一緒だった。
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