~SPの彼に守られて~
「つきましては吉野様を護るSPを選んでいただきたいのですが、お前たち!こっちに来い」
「はい」
「ほーい」

 鷲宮さんが液晶ディスプレイ前にいる2人の男性に声をかけ、2人はこちらに振り返り、鷲宮さんの隣に立ち並んだ。

「眼鏡をかけたSPが白鳥蓮(しらとりれん)、隣にいるのが鮫島剛毅(さめじまごうき)です」

 白鳥さんは鷲宮さんよりは背が低くて痩せ型で肌も白く、眼鏡ごしに見える瞳は細目でクールな印象で、それに対して鮫島さんは白鳥さんと同じくらいの背丈でちょっと猫背ぽいけど、愛想が良い。

 鮫島さんは茶髪に星型のピアスをしているけれど、この人もSPなんだ…。

「あともう2人いるのですが―…」
「はぁ~、アンタとのバディは疲れちゃうわ!!」
「こっちだって疲れてるから、同じだ!」

 ドアが開いたと同時にスーツ姿の女性と男性が言い合いながら入ってきて、この人たちもSP?女性がSPだったら色んな話も出来るだろうし、この人を選ぼうかな。

「お前たち、静かにしろ!クライアントが来てるんだぞ!!!」
「すいません」
「申し訳ございません」

 鷲宮さんが一喝するとドアから入ってきた女性と男性は意気消沈になり、鷲宮さんって主任といわれるだけあって凄い気迫。

「吉野様、お見苦しい所をお見せして申し訳ございません。先ず1人は辰巳恵(たつみめぐみ)、そして鷹野玲二(たかのれいじ)。最後にわたくし鷲宮、以上5名のSPで編成をしています」

 辰巳さんは私と同じくらいの背丈なのに、体型は辰巳さんの方がプロポーションがいいから素敵な人だなぁ。

 最後の鷹野さんは鷲宮さんに近い身長で、白鳥さんよりも体つきはがっしりで、髪型は清潔を感じさせる黒髪で短髪だ。

「でわ改めて、吉野様はどのSPを選びますか?」
「私は―…」

 私は5人のSPたちを見渡して、護って欲しい人の名前を告げた。
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