ふりむいてよキャプテン
「......ダメかな?」


あまりにも長い間黙りこんでいた私を見て、にっしーは私を不安そうに見つめる。

その時、にっしーが捨てられた子犬みたいでほっとけないように思えて、とにかくものすごく可愛く見えたんだ。


「......い、いいよ」

「え!?まじで?
いいの!?やったあー!!」



おっけーしてしまった......。
だって、なんか断れなかったんだもん。

にっしーが捨てられた子犬みたいな目で見てくるから......。

断るって決めてたのに、何考えてるんだ私。


でも、こんなに喜んでくれてるにっしーを見て、今さらやっぱり付き合えない、なんて絶対言えない。


「......よ、よろしくね、にっしー」

「うん!!
あ、じゃあ俺送ってくよ」
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