ふりむいてよキャプテン
「あのさ......。
本気で三浦にのりかえるの......?」

「え......いや、まぁ、さすがに冗談だけど.....。
ほとんど話したことないし......」


しばらくの沈黙を破り、口ごもりながらハンドルをいじるにっしーに私も口ごもってしまう。


「それより、にっしーこそさっきの......、やっぱりいいや。また明日ね、バイバイ」


本気で言ってたのかどうか聞こうとして、すんでのところでそれを引っ込めた。

冗談だったらそれでいいけど、もし本気って言われたらどうしたらいいのか分からない。


にっしー......、私、どうしたらいいかな......。


あきらめかけている好きな人とは今年もまた同じクラスで、ついでに元カレとも同じクラス。

さらに、ストライクど真ん中のタイプの後輩登場。


今年一年も波乱の予感がする、となんだか気が重くなりながらも、自転車をこいだ。


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