この恋、きみ色に染めたなら







『お前、自分の発言くらい自信もって発言してくれる?
 でも、まぁいい、お前のこと気にいった』






先輩はそう言って不敵な笑みを見せる。




その顔を見て、私の頭にはクエスチョンマークが飛び交う。








え、気にいった…私を…?













『彼氏と別れたんならさ、放課後も暇だろ?』







む、失礼な……





彼氏と別れても、私には親友の凪がいるんだから!





女子高生の放課後を舐めんなよ!?




凪とカラオケに行ったり、買い物とかあるんだから!







なんて心の中で先輩に叫ぶと、先輩は何かを察したのか、こちらへと歩いてくる。










へ……?






私のど真ん前に先輩はやってくると、先輩は顔を無駄に私の顔に近づけてきて…









『どうせ暇だろ?
 暇なら俺の絵のモデル、やってよ』






その整った顔で、私にそう言った。














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