この恋、きみ色に染めたなら








『……でも……いつもの先輩らしくないですよ…?』





私がそう発すると、




先輩は無言で私に近づいてきて…





私の手を掴み、そのまま引いていく。




近くの電柱まで手を引かれたと思えば、電柱に私の体を押し付けた。





そして私の手を引いている腕とは逆の先輩の腕が電柱に添えられ、先輩の顔が思いっきり私に近づけられる。








『俺のことは詮索するな、って最初に忠告したよな?
 お前には関係ない、だから知ろうとすんな』





あまりの近距離にある先輩の綺麗な顔。



今はその顔に相応しくない、そんな目をしてる。





この冷たい目、どうして私をそんな目で見るの…?





ただ、疑問として聞くことをしてはいけないの…?








関心がある人、その人のことを知りたい、そう思うこともダメなの…?















< 73 / 324 >

この作品をシェア

pagetop