彼はクールな総長様【完】
手を握られて、連れられて行く
路地を抜けて大通りに出た私達
そのすぐ先には、黒くて高そうな一台の車
「乗れ!」
ドアを開けるや否や、私を無理やり押し込んだ
優しんだか、優しくないんだか
車の中は一昔前の洋楽が流れているだけであとはだか沈黙
白っぽい髪色の人は誰かにメールを送ってるみたい
もう一人のほうは、ずっと外を眺めている
私を挟んでこの状況…
キキキキキッ
車が止まったのが分かった
「着いたよ、さっ降りて」