彼はクールな総長様【完】
「うん…」
「そっかー!
あの人が凛だったんだー!!」
パァっと表情が一気に明るくなった葵
「怖くないの?」
「何が?」
きょとんとする葵
「私が【夜叉】なら、私は伝説の暴走族ー焰ーの元総長ってことになるんだよ?」
「うん、わかってる」
「だったら…!!」
「だって…
凛は凛じゃん!
元ー焰ーの総長だったとしても。
凛は凛だっていうことに変わりはないよ」
「葵」
「話してくれてありがとう」
ギュッ
私は葵に抱きしめられた
「ありがと、葵
私を受け入れてくれて」