晴天のへきれき?
青春ドラマ?
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火曜日。

「あ~。ムカつく!」

珍しく高瀬が怒っている。

一瞬、木村と顔を見合わせて、室井チーフと一緒にいる営業課の一団を見た。

「なんでお前ら、第一の営業課に負けてんだよ」


デスクをバン!と叩いて、高瀬は今日プレゼンに向かった一同を眺める。

今日は開発と合同の、社内プレゼンだったよね。


どうも、失敗したらしい。


「高瀬さん。彼等は悪くないですから」

チーフが執り成すと、高瀬は室井チーフまでも睨み付けた。

「企画自体はお前の原案の方が上なんだ。とすると今回、あっちの案が採用されたのは、営業課の怠慢としか言いようがないじゃねぇか」

つまり、八つ当たりだな。


「先輩ぃ。アレ、やばくないですか?」

木村が少し怖がっている。

フロアを見回すと、企画課の早良さんもいないし、室長も席を外している。


「お前ら、俺が会議でいないからって、手を抜いたんじゃないだろうな!?」


そんな訳はないだろうに。


見ると、黙って聞いている一団の中に、顔を真っ赤にしている子もいる。


高瀬も、熱血だからなぁ。

しゃーないな。


これくらいでいいかな……と、一番分厚いファイルを持って立ち上がった。
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