Doctor×Doctor=♡
本当の気持ち






「直先生、ちょっと手伝って!!」


「はーい!!」




たっくん改め拓海先生が赴任してから1ヶ月



明るくて優しい拓海先生は患者さんであるちびっ子たちに大人気で、すっかり病院にも打ち解けている


私とも仕事中に話すことは多く、お互いの仕事を手伝ったりするようになっていた




「ちょっと結衣ちゃんのこと支えててくれる?
結衣ちゃん、直先生が良いんだって。」


「わかった。
結衣ちゃん、すぐだから大丈夫だよ!
拓海先生、ちっくん上手なんだよ〜?」




注射を嫌がり、泣いている結衣ちゃんを膝の上に乗せる




「っ、ほんとぉ・・・・・・・・・・?」


「ほんとだよ。
拓海先生優しいから、すぐに終わるよ。
直先生ぎゅってしててあげるから、大丈夫よ。」



私が結衣ちゃんと話してる間に、拓海先生はすばやく注射をすませる



「はい、結衣ちゃん終わったよ!
よく頑張ったね!直先生もありがとう。」



「すごぉい!いたくなかったっ!!
ねえねえたくみせんせいっ!!」


「ん?なに?」




私の膝からおりた結衣ちゃんは、拓海先生に何かを耳打ちする



「ははは、分かったよ。
ありがとう、結衣ちゃん。」



お母さんと手を繋いで出ていった結衣ちゃんを見送り、拓海先生に問いかける



「結衣ちゃん、なんだって?」


「ん?直先生はオムライスが好きだから一緒に食べに行ってこいって。
ということで、今夜どうですか?」


「それほんとに結衣ちゃんが言ってたの?
嘘っぽいなぁ〜?」


「オムライスのことはほんとだよ?
で、今夜どう?」


「ふふ、分かった。
美味しいオムライス、楽しみにしてるね。」





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