Doctor×Doctor=♡
「3年前ね、私には婚約者がいたの。
高校からの同級生で、同じ病院で働いてた淳史って人でね。
明るくて優しい彼が大好きだったの。
みんなから祝福されて、結婚式も目前に迫ってて、幸せの絶頂だったの。
・・・・・・・・・・でも淳史は私をかばったせいで、死んじゃったの。
飲酒運転のトラックにつっこまれてね、即死だった。
私の腕の中で、淳史、冷たくなっちゃったの。
何が起きたのかわからなくて、気づいたら淳史、お空に帰ってた。
でもね、その時、私のお腹の中に、赤ちゃんがいることが分かったの。
みんなに反対されたけど、私は産むって決めたの。大好きな人の子どもだったから・・・・・。
でも、それさえ叶えられなかった。
流産しちゃったの。
淳史だけじゃなくて、赤ちゃんまで私の側から居なくなっちゃったの。
私だけが生きてることが辛くてね、何回も死のうと思った。
淳史と赤ちゃんのそばに行きたかったの。
でもそんな私を見捨てずに、みんなが支えてくれた。
パパもママも、萌たちみんなも。
その人たちに、幸せになった姿を見せることが、私に出来る恩返しなんだと思うの。
たっくん、こんな私でいいの・・・・・?」
気づけば泣きながら話していた私の涙をぬぐい、強く抱きしめたたっくん
「直、ありがとう。
俺が直のその悲しみを半分背負うから。
直のこと、絶対幸せにする。
2人で幸せになろう。」
「ありがとう・・・・・・・・・・!」